クラフトマンシップにより生み出された真空管アンプ専用の多機能ロード・ボックス
妥協なきクラフトマンシップと進化する独自の「Tube Logic」により設計されたWAZA Tube Amp Expanderは、真空管アンプのトーンとレスポンスを損なうことなく、そのポテンシャルを拡張します。このデバイスが開発されたルーツは、2016年にリリースされたBOSS初のアンプ、WAZA Amp Headです。 BOSSの開発チームは、真空管アンプが持つさまざまな相互作用を分析する過程で、電圧の変化と音の関係やスピーカーの挙動を研究するため、カスタム設計のロード・ボックスを独自開発しました。この過程を経て蓄積された技術と経験が、WAZA Tube Amp Expanderが生まれる基礎となったのです。
クランクアップしたトーンとフィーリングをあらゆる音量で
ギタリストを魅了する真空管アンプのサウンドとフィーリングを得るには、音量を十分に上げる必要があります。しかし、その音量を出せる環境がいつもあるとは限りません。そこでロード・ボックスやアッテネーターが登場しました。これらの機材は音量を意図するレベルに下げることができる一方で、トーン、ダイナミック・レスポンス、歪みのキャラクターに変化が加わり、満足のいく結果を得られない場合があります。WAZA Tube Amp Expanderの革新的なリアクティブ・ロード・セクションは、これらの意図せぬ変化を生むことなく、無段階のボリューム・コントロールを可能にしました。16の設定から選択が可能なREZONANCE-Z/PRESENCE-Zコントロールで、真空管アンプのトランスとリアクティブ・ロードの相互作用を最適化しましょう。使用する真空管アンプとベスト・マッチングしたスピーカー・キャビネットに接続されているかのような、理想のトーンとフィーリングを実現します。ビンテージ・コンボから現代的なハイゲイン・アンプまで、最大150ワットの真空管ギターアンプを接続可能です。
ライブ・パフォーマンス、レコーディングを実用的にサポート
WAZA Tube Amp Expanderはステージ、スタジオなどプロフェッショナルな場面に応える実用的な機能を搭載しています。高品位なエフェクトとEQ、キャビネット/IR、エフェクト・ループのオン/オフ、MIDI、アンプのチャンネル切り替えにも対応。好みのRIG設定を10個まで本体に保存することができます。本体パネルにはこれらの設定を呼び出すノブに加え、リバーブなどのコントロール・ノブも搭載しています。また、スタジオやステージで設定の変更が必要になった場合でも、本体のWRITEボタンを使用すれば即座に上書きが可能です。さらに、別売りのGA-FC Foot Controllerを接続することで、さまざまなコントロールを足元で行うことができます。10個のRIG設定に即座にアクセスでき、ディレイ、タップテンポ、SOLO/EQスイッチ、エフェクト・ループのオン/オフ、アンプ・チャンネルの切り替えなどのリアルタイム・コントロールが可能です。より高度なセットアップが行えるMIDIコントロールにも対応しています。
充実のエフェクト
WAZA Tube Amp Expanderは、高品位なBOSSエフェクトと外部エフェクト・ループを搭載しているので、エフェクト・ループを持たないビンテージの真空管アンプに拡張性をもたらすことができます。また、内部エフェクトの基礎となるDSPエンジンは、最先端の32ビットAD/DA、32ビット浮動小数点処理、および96 kHzサンプリング・レートで、プロ・クオリティの音質をステレオで実現。コンプレッサー、ディレイ、リバーブに加え、最大4系統まで同時使用できるEQも搭載し、それぞれ専用エディターでのカスタマイズも可能です。外部エフェクト・ループは直列/並列接続を選択でき、入力レベルも切り替え可能なので、一般的なストンプボックスだけでなく、ラック・エフェクトなどライン・レベルのデバイスもサポートします。
あらゆるシチュエーションに対応する出力を装備
WAZA Tube Amp Expander背面には最大2つのキャビネットを接続可能なPARALLEL OUT端子を搭載しています。100ワットのクラスABアナログ・パワー段を経由することで、極めてスムーズな音量コントロールを実現。音量を下げるだけでなく、低出力の真空管アンプをライブ用途として音量を持ち上げることもできます。ノイズに強いバランス方式のモノラルとステレオのLINE OUT端子は、キャビネット/マイク・シミュレーターやキャビネットIRを用いたサウンドを、PAミキサーやステージ・モニター、レコーディング機器などへダイレクトに出力可能。USB端子は、DAWを使用したトラック作成に最適です。また、ヘッドホンを用いて、真空管アンプのトーンはそのまま、周囲の環境を気にせずに練習することもできます。
さらなるカスタマイズ性
WAZA Tube Amp Expanderは本体のセッティングだけでも十分にそのパフォーマンスを発揮しますが、USB接続で専用エディターを使用すれば、さらに可能性が広がり、プレイヤーの創造性を刺激します。エフェクトやEQの細かい調整に加え、ライン出力用に、22種類のキャビネットおよび9種類のマイク・シミュレーターの設定が可能です。これに加え、5種類のルーム・マイク設定が音の広がりや奥行きなどの臨場感まで調節を可能にします。また、必要に応じ、32個までIRデータを読み込むことが可能です。 RIGごとの細やかなMIDI設定、システム・パラメーター調整、さらには小音量時の補正機能などもエディターから設定可能です。このように、ライブやレコーディングなどの用途に合わせて好みの設定を管理、保存することが可能です。