BOSSはおよそ40年にわたり、楽器のチューニング・テクノロジーを牽引し、数々のチューナーを世に送り出してきました。その⾼い精度と耐久性、使いやすさにより、世界中のギタリストやベーシスト、他にも様々な楽器のプレイヤーがBOSSチューナーを愛⽤。⾃宅や⾳楽教室、⼩さなクラブからドーム・クラスのステージまで、あらゆるシチュエーションで活躍しています。
1983年にBOSSは世界初のオートマチック・クロマチック・チューナーTU-12を発表しました。今は当たり前のことですが、「⾳の⾼さを⾃動検知して表⽰する」という機能は当時画期的なものでした。しかもTU-12 の精度は+/-1 セント(半⾳の1/100)。⼈間の⽿が5セントまでのピッチ差しか聞き分けらないことを考えると、誰もが納得する精度を誇るチューナーでした。
TU-12は従来の針式メーターとLEDを併⽤した仕様で、⼩さなズレも素早く正確にチューニングすることができました。更に内蔵マイクによってアコースティック楽器のチューニングも対応していました。正確さ、視認性、そして使いやすさを兼ね備えたコンパクト設計。プレイヤーはもちろんのこと、リペアマンからローディーに⾄るまで、世界中のプロフェッショナルに実に25年もの間、チューナーのスタンダードとして愛⽤されました。
1998年にBOSSは新たな業界標準となるチューナーをこの世に生み出します。世界初のコンパクト・ペダル型チューナー、TU-2です。ミュート/バイパスのフットスイッチで無音でのチューニングを可能にするだけでなく、暗いステージでも見やすい7段階LEDを装備。半音または全音のフラット・チューニングにも対応しました。TU-2はステージで活躍するミュージシャン待望のチューナーでした。
実は、TU-2は発表のずいぶん前からすでに完成していました。当時としては前例のなかったペダル型のチューナーが果たして市場に受け入れられるのかどうか。BOSSにとってもTU-2は大きな挑戦だったのです。しかしその心配は杞憂に終わりました。
TU-2は発売直後から大ヒットし、当時は「TU-2が置かれたことのないペダルボードやステージはこの世にない」とまで言われるほどに、大きなインパクトを世界中に与えました。

歴史を塗り替えたこの2つの製品の他にもBOSSのチューナーは数々のイノベーションを起こしています。
2009年にはTU-2の後継機となるTU-3が発表されました。⽇中の野外ステージでも視認しやすい⾼輝度モードを搭載し、LEDディスプレイは21段階になってより正確なチューニングが可能になりました。また精度は+/-1セントに上げられ、6半⾳までのフラット・チューニングにも対応。TU-2から10年、その間によせられた様々なニーズに答える形でTU-3はペダル型チューナーの新たなスタンダードとなります。
2016年にはブラック・フィニッシュのWAZA CRAFT TU-3Wが登場。BOSS の⻑い経験に裏付けされたエンジニアリングとクラフトマンシップの結晶である「WAZA」シリーズのチューナーとして、回路は⼀から⾒直され、最⾼品質バッファを搭載。トゥルーバイパスの選択も可能になり、⾊付けのないピュアな信号の伝達を実現しました。TU-3Wは、プレミアムなチューナーであるだけでなく、極上のギター・トーンのために探求と努⼒を続けるBOSSのシンボルであるとも⾔えます。
そしてBOSSは技術へのこだわりだけでなく、時代の潮流と共に変化してゆくユーザーの要望に呼応することも忘れていません。
少しずつ⼤きく、過密になってゆくペダルボードのトレンドに対応しTU-3S が登場しました。TU-3のディスプレイ部分だけを切り出したTU-3SはBOSS 初、そして唯⼀のペダル・スイッチがないBOSSコンパクト・ペダル。機能は変えずに従来のコンパクト・ペダルの半分の⼤きさを実現しました。⼿狭になってしまったペダルボードにもフィットし、チューナー・アウトや他のエフェクターと並列に繋ぐ常時オンのチューナーとして活躍します。
アコースティック・ギターやウクレレのプレイヤー、ペダルボードを使わないプレイヤーに好まれるクリップ式モデルのチューナーも豊富にラインナップしています。
TU-10はクリップ式の中でも最上位に位置し、性能はTU-3とほぼ同クラス。5半⾳下までのフラット・チューニングでワイドな⾳域にも対応し、カラーLCDで視認性が⾼く正確な調整が可能です。スタイリッシュなボディで堅牢性も兼ね備え、クリップ式でありながら「BOSSチューナー」という世界中で絶⼤な信頼を得ている名前を掲げるにふさわしい仕様になっています。
そして2018年に新登場したのは、コンパクトなクリップ式でありながらメトロノーム機能を備えたTU-03です。⼀般的なチューナー/メトロノームのようにテンポに合わせてライトが点滅するだけでなく、スピーカーも内蔵。⾳を聞きながら、より⾃由なリズム・トレーニングが可能です。チューナーとしては、全ての⾳程に対応したクロマチック・モードに加え、ギター/ベース/ウクレレ/バイオリンの4つ楽器に対応したモードも搭載。半⾳/全⾳のフラット・チューニングにも対応し、練習だけでなくステージでも⼗分利⽤できる仕様となっています。
クリップ式チューナーのラインナップへ、新たにTU-02とTU-05が加わりました。2 モデル共に、正確なチューニング機能はもちろん、⾼解像度のカラー・ディスプレイを備えています。⾓度調節も可能なため、⾼い視認性を提供します。クロマチック、ギター、ベース、ウクレレの4つのモードにより、あらゆる弦楽器のチューニングが可能。フラット・チューニングにも対応しています。また、⻑時間の連続使⽤が可能なだけでなく、バッテリーの消費を抑えるオート・パワー・オフ機能も搭載。TU-05は充電可能なバッテリーを装備しているため、電池の交換も不要です。